07.昼寝

 

 

言わずもがな、好きだ。

 

少し前までは、休みの日に一日中家でごろごろすることは厭わないのになぜか「昼寝」をすることにはすこしの”もったいなさ”を感じていた。

寝て、起きたら夕方、ましてや夜、なんてこともざらにあるわけだが、その記憶の無い(寝ている)数時間、がどうしてももったいなく思えた。

よくよく考えれば記憶があろうがなかろうが、家でごろごろスマホやテレビを見て過ごすごとと睡眠することは等しく生産性という点では「ゼロ」で充実度も等しく低いのだが、どうにも寝て起きて夜、は休日を無駄にしたような気がした。

 

一方、今では考えを改めた。

 

「昼寝できる」ことこそが、休日ならではの「贅沢」なんじゃないか。
見たかった録画を見て、お菓子や昼食を食べて、ウトウトする。前まではここで戦いになる。寝てはいけない!と。しかし今はその睡魔に身を任せる。「あ~~~休みの日って感じ~~、食って、眠くなったらそのまま寝れるってマジ休みの日って感じ~~~」と幸福を感じながら”落ち”ていく。

 

すこしまえに家の模様替えをしてから、ベッドは「眠る」ための場所になった。じゃあ今まではなんだったんだよ、と思うだろうが、前まではベッドのうえは「ソファ」でもあり「読書スペース」でもあり「食事スペース」でもあった。要は、部屋が無駄なもので狭苦しかったため、あらゆる生活行動の拠点としてベッドが役割を果たしていたわけ。

模様替えによって、ソファやローテーブルを備えた我が家において、あらゆる拠点は”そこ”となり、ベッドは本来の役目のみを果たす場所となった。

それによって、ベッドの上にあがるとき「あぁ。わたしは今から眠るのだ」という、自らで自らの1日の幕を閉じる主導権を得たような気持ちになる。ベッドが生活拠点だったあの頃は、テレビを見ながら、スマホを見ながら、「寝落ち」の睡眠だった。「寝るぞ」と切り替えて眠ることはそうそうなかった。

 

ずいぶん気持ちがよく、切り替えのできる睡眠が叶っている。
そろそろ季節も変わるし、シーツの色でも変えてみようか。

 

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